日本語 mh のコンパイル


 kterm、jlessと揃ったところで、 当然、日本語のemailが読みたくなりますよね? そこで、日本語mh(MH-6.8.4-JP-3.00)をコンパイルしました。 ソースは、古いバージョンの mh である mh-6.8.3.tar.Z と、バージョンアップ分の patch である MH.6.8.4.Z 、さらに、それを日本語化する patch の mh-6.8.4-JP-3.00.patch.gz を使います。
 まずは、展開。

gtar xvzf mh-6.8.3.tar.Z
gunzip MH.6.8.4.Z
gunzip mh-6.8.4-JP-3.00.patch.gz

 それでは早速 patch 作業に入ります。

/usr/local/bin/patch -d mh-6.8.3/ -p0 < MH.6.8.4
/usr/local/bin/patch -d mh-6.8.3/ -p1 < mh-6.8.4-JP-3.00.patch

それぞれの patch で -p の値が違うので、注意しましょう。
 mh は 6.8.4 から configure が入っているので、 コンパイル作業は非常に楽になりました。 例によって、インストール先を指定するのと、 どんなプロトコルを話すかを指定します。 私の場合、日本のISPから pop3 で email を取ってきたいことと、 mh の細かい機能について良く知らない事もあって、 FreeBSD の packages とほぼ同じ設定でコンパイルしました。

cd mh-6.8.3/
chmod +x ./configure
./configure --prefix=/IUS/usrf0/makoto/usr/local \
--enable-batchmode \
--enable-apop=/IUS/usrf0/makoto/usr/local/etc/pop.auth

 ここで enable-apop にしているのは、 プロバイダから email を取り寄せるのに使っているからです。 CMU の email は KPOP という Kerberos 対応の pop を使っているので、 この mh では取り寄せられません。
 最後に

make
make install

して終了です。
 参考までに、「プロバイダから email を取り寄せる」 という作業を以下に示します。

inc -host ホスト名 -user ユーザー名

具体的には、私の場合、

inc -host mx2.nisiq.net -user mkimura

という具合にしています。 パスワードを聞かれるので、入力すればおっけーです。 簡単ですね。
 なお、このままだと HDD 容量をかなり圧迫するので、 私の場合、

man は全部消す
lib も自分に不必要なものは消す
bin すらも自分が使うもの以外は消す

という恐ろしい事をしています。 (注: 内部的に呼ばれるコマンドがあるので、 実際には使わないコマンドも残っています) その結果、

/IUS/usrf0/makoto/usr/local/bin
ali
comp
folder
inc
next
pick
prev
prompter
rmm
scan
send
show
sortm
whom
/IUS/usrf0/makoto/usr/local/lib
post

が残っています。 試行錯誤で消しましたが、今のところ不都合は出ていません。
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